■視聴率的には踏みとどまったが

 その後、倫太郎は星ヶ浜でペンションを営みながら、みらい水族館という、海と繋がった水族館の企画に携わることに。それから、1年後、2年後、3年後と、スーパームーンの日に海音の帰りを待つ姿が描かれた。

 そして、残り5分を切ったところで、最終話のラストと繋がる、海音の白いドレスの足元が。地上に帰ってきた海音に倫太郎は「なに勝手に帰ってきてんだよ」と声をかけ、柔らかな笑顔で「おいで」と手を広げるという、胸キュンなツンデレぶりを発揮した。

 美しい2人のハグと、鴨居研究所や蓮田トラストの仲間たちとの再会に、視聴者は大いに感動したようで、ツイッター上に「倫太郎と海音が笑顔で再会できて本当に良かった。涙が止まらない」「みんなが笑顔で終わって本当に良かった〜明日から恋ぷにロス」などの声が寄せられていた。

 しかしその一方で、「いつ服着たの?! そんな簡単に戻って来れるの?! またいなくなっちゃうの?! 質問ばかりになっちゃうww」などと、結局、海音は何者だったのか? 彼女は地上にはいつまで居られるのかなど、謎が残ったままで納得できないという声が。また、最終回でなく、わざわざ特別編を作る必要だったのかという声もあった。

 海音の正体について、劇中では“人魚”、“地底人”、“海女さん”などと推測されるのみ。ただ、番組公式サイトの特別版のあらすじには、「人魚」だとシレッと表記されており、視聴者置いてきぼりのネタバラシにア然。それでも、視聴率は前回より0.3ポイントと若干アップしているのだから、最終話まで離脱しなかった視聴者には見放されてはいなかったようだ。

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