■中野「コントのコツは聞くに聞けませんでした(笑)

橋本「1度共演させてもらった時、どうしようってなったときに緊張して、それしか聞けなくて。そうしたら、“爪楊枝で。白塗りが汚れないように、爪楊枝でぎゅって突く”ってことを教えてもらいました。あと、白塗りとか、いろいろメイクされるのでスキンケア。“お風呂この辺まで浸かって、その後ただオリーブオイルを塗るだけ”とおっしゃっていました。せっかくのチャンスを、この2つの質問で逃したんです!」

―(笑い)

中野「聞けないよね。師匠みたいな人に“コントってどうやって作るんですか?”って……」

橋本「聞けない聞けない!」

中野「どの世界の人も聞けないですよね。でも、それでも、怒られても聞くべきだったなって後悔しています」

橋本「イヤ本当に。思いますね。聞けばよかったなって……」

橋本「……あ、でもオチのことは聞いたよね? ラジオで」

中野「ああ、聞いた」

橋本「自分たちがオチを、どうしても苦手じゃないですけど、そこに重きをそんなに置いていなくて。でも、オチをけっこう求められるというか。コントの中で、オチがきれいなコントが喜ばれたり、“いやオチそれじゃないんかい!”みたいな、そういう感じで言われてたから、“志村さんはどうなんですかね?”っていう。

 どういうふうにオチを考えておられるか聞いてみたら、“そんなにオチなんか考えなくてもいい”って感じでした。中身が面白ければ別に、オチに向かっていくとかじゃなくて。……100%おっしゃったことを表現できてないですけど、とにかく“(話の)真ん中のネタが面白ければよくて、オチはいい”という感じでした。

 なので、そこでちょっと自分たちは救われたというか。“いいんだ、志村さんがいいって言ってくれるんなら、そこは悩むより中を面白くしよう”って考えが変わりました」

―いつ頃の出来事か、覚えていますか?

中野・橋本「2014年くらい?」

(※2014年2月21日深夜TBSラジオの『志村けんの夜の虫』)

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