■「オオタニは非常識だ」と海外記者も驚愕

 続いては6月20日、エンゼルス本拠地で行われた対デトロイト・タイガース戦で魅せた、第23号アーチ。

「1-3のエンゼルス劣勢で迎えた5回の第3打席。先発のケイシー・マイズ(24)が外角低めギリギリを狙って投じた絶妙なコースのスライダーを、大谷は体勢を崩しながらもすくい上げるようにスイング。見事、ボールをセンタースタンドへ運び、ゲームを振り出しに戻す同点弾となりました」(前出のスポーツ紙デスク)

 このホームランには、米スポーツ局ESPNのジェフ・パッサン記者も「オオタニは非常識だ」とツイート。多くの現地メディアが、このホームランへの賛辞を大々的に報じている。

 最後は、6月25日のタンパベイ・レイズ戦。自身のメジャー初となる先頭打者ホームランになった第24号。

「1番・DHで出場した大谷は、初回、相手先発のアンドリュー・キトレッジ(31)が3球目に投じたチェンジアップを捉え、右中間への特大弾を放ちました。初速161・1マイル(約187キロ)の超高速で飛んだ打球は中継カメラも追いきれず、次にボールが映ったのは右翼席後方の広告看板を超えた、通称“キャットウォーク”と呼ばれる照明などを設置する通路に着弾した瞬間でした」(同)

 この衝撃のアーチは、飛距離453フィート(約138メートル)を記録。米スポーツチャンネル『バリースポーツ』で実況をしていたアナウンサーは「おい、まじか。キャットウォークに飛ばした。セクシーすぎる」とその興奮を隠すことなく伝えた。

 レフト、センター、ライトと全方向に驚異的なホームランを放つ大谷翔平。今季、メジャーリーグで日本人初のホームラン王が生まれる可能性は十分にあるーー。

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