■強烈なインパクトの「小峠ワイプ」
VTRだけでなく、出演者も魅力的だという。
「出演者は、基本的にワイプでしか顔を出さないのですが、番組を盛り上げようと無理にリアクションを取る感じではなく、自然にVTRを見て楽しんでいる空気感が伝わってくるんですよね。VTRがしっかりしているからこそではありますが、出演者たちが楽しむ様子が視聴者にも伝わり、より番組を楽しめる一因になっているのではないでしょうか」(前出の民放キー局ディレクター)
そして、そのワイプで、一際存在感を放つ人物がいるという。
「やはり、小峠さんは最高なんですよね。まず、小峠さんの顔がワイプに出たときの見た目のインパクトが強烈。また小峠さんはVTRを非常に細かく見ていて、絶妙なポイントを見つけては的確なツッコミを入れてくる。加えて彼はVTRだけでなく、時折ほかの出演者のコメントにも耳を傾けて、さりげなくツッコミを入れる場面もあり、番組全体をよく見て、VTRの邪魔にならない程度で笑いを取りにいく、ツッコミ力の高さを見せつけてくれています。
これまでも何度か小峠さんの“ワイプ芸”は話題になっていますが、『オモウマい店』ではまさにその力が炸裂している感じです。そこも番組が面白くなっている要素の1つですよね」(前同)
ディレクターが時間と熱量をかけて作ったVTRに、出演者の抜群のリアクション、そして小峠の「ワイプ芸」……さまざまな歯車が噛み合っている『オモウマい店』。
「二階堂さんや中条さんら豪華出演者だけが見どころの『オトラクション』より、番組としての総合力で勝っている『オモウマい店』のほうが数字が高いのは、当然の結果と言えるかもしれません。素人を扱い、他番組では見られないギリギリを攻めた独自の映像を見せてくれる『オモウマい店』は、今後も高い数字をキープし続けるのではないでしょうか」(同)
番組開始から2か月程度。無双の『オモウマい店』は、これから伝説を作る番組になっていくのかもしれない。