■「ソース・しょうゆ・しお・ぽんず・塩ガーリック(塩G)」の5種

 そんな中、TAKOTAKO KINGアメリカ村店にだけ煌煌と灯りがついて、ド派手なトレードマークを象った張りぼてが浮かび上がっている。店頭にはテイクアウトの焼き上がりを待つ人だかり。どうやらイートインもでき、中の客は普通に一杯やっている。大げさでなく砂漠でオアシスに遭遇した心持ちになった。しかも、小腹減りに打ってつけなのがたこ焼きだ。

 タコキンは心斎橋界隈に4店舗を構えるが、過去の出張では大体行く店も決まっていたので、入ったことはなかった。メニューは想像以上に豊富だ。粉もん以外にもホルモン炒めなど鉄板焼き類が揃い、奈良で欲張ってラーメンまで食べてきたのを後悔した。

 メニューを眺めながら大たこ焼き6ヶ400円を頼むと即決しても、「ソース・しょうゆ・しお・ぽんず・塩ガーリック(塩G)」の5種の味から、どれを選ぶかに30秒ほど悩んでしまった。結局は生地本来の味がわかり、かつ珍しい塩Gとギネスビールを注文。これがズバリ的中した。粉の質と出汁の旨さが直に伝わり、パンを思わせる芳ばしさに黒ビールがピタッとハマった。

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