■もはや財産と化している「大谷カード」

「同時に出品されていたオールスター出場9回、MVP3回、200本塁打200盗塁を達成している同球団のスター選手マイク・トラウト(29)のユニフォームが1万4800ドル(約163万円)での落札だったことをみると、大谷人気と、インフレ具合がよく分かります。

 また、現地でコレクションアイテムとして人気のベースボールカードは、もはや資産として成立するくらいの高値になっていますね」(専門誌記者)

 日本で言うところのカルビーやBBMなどが毎年発行しているプロ野球カードのようなものだが、スポーツ総合雑誌『Sports Graphic Number』(文藝春秋)のWeb版『NumberWeb』の4月19日付の記事によると、大谷がメジャーデビューした2018年に発行された直筆サイン入りカードは、当時2000万円を超える値段で取引されていたという。新人時代から、すでに多くの目利きが注目していたことが分かる。

「現在は落ち着きつつあるそうですが、7月2日の記事によると、100枚限定のキラキラした加工付きレアカードは、ヤンキースタジアムで27号、28号ホームランを打った結果として価格が高騰し、ネットオークションで約9990ドル(約110万円)で落札されたそうです。

 株価チャートのように選手の成績や期待値などで価格が変動するんですが、オールスターもあるし、しばらくこのバブルは続くでしょうね」(前同)

 日本時間の7月14日に開催される、メジャーリーグのオールスターゲームだが、大谷はファン投票で選出された指名打者(DH)部門と、選手間投票で5位となり投手部門でも選出。打者、投手の2部門でメジャーのオールスター選出は史上初の快挙。オールスターでの「二刀流」を期待する声は非常に大きい。

 どこまでも成績を伸ばし続ける大谷。いまから楽しみでならないーー。

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