■賀来賢人はデキる男こそ輝く
さらに特筆すべきは、このドラマのもう1人の主役といえる賀来賢人(32)。厚生労働省の官僚であると同時に医師でもある医系技官、音羽役だ。
鈴木の喜多見はかなり強引に現場に入り込むため、ピンチに追い込まれることがある。そんなとき、毎回ギリギリで助けに来る賀来賢人のカッコ良さ! 私が『今日から俺は!!』(日本テレビ系)などのギャグ賢人より、『半沢直樹』(TBS系)などのキレ者賢人のほうが好みというせいもあるだろうが、控えめに見ても、デキる男を演じた彼の色気は恐ろしいほど。
第1話、第2話続けて鈴木亮平のピンチをギリギリで救っているが、そもそもTOKYO MERチームを崩壊させるという裏任務があるという役割。今後、どう彼が動いていくか見逃せない。
このように、キャストのハマり具合も素晴らしいが、このご時世、ドラマとはいえ「死者0人です!」というセリフは、本当にホッとするものがある。
第3話は凶悪犯が、重病の少女を人質に立てこもる事件が発生するという。看護師の蔵前夏梅(菜々緒/32)がキーマンとなりそうなので、彼女の活躍も楽しみだ。とにかくこの時期の医療ドラマは、どんどん人を助けてほしい! 多少、強引な展開ぐらいがちょうどいい。(田中稲)