■見取り図&ニューヨーク2000万円も……オードリーはケタ違い!

 こうした配信ライブやコンサートの数は増えてきているものの、苦戦している芸人、アーティストは少なくない。

 2020年11月、人気バンド・THE YELLOW MONKEYが東京ドームで30周年記念公演を開催。東京ドームにも観客を入れ、さらにストリーミング配信やWOWOWの生中継で、会場に足を運ぶことができないファンに向けた内容となった。

 しかし、2020年12月の『週刊女性』(主婦と生活社)によると、配信の視聴者はわずか2000人ほど。会場での検温やアルコール消毒、換気を行うために運営スタッフを倍に増やしたため人件費がかさみ、結果的に億単位の赤字となってしまったという。

「一方で、お笑いコンビ・見取り図ニューヨークが2月12日になんばグランド花月で行った合同ライブの配信チケットは1万枚売れました。チケットは2000円ですから、2000万円の売り上げに達したというから驚きです。

 ただ、『あちこちオードリー』のオンラインライブはさらにケタが違うといいます。前回、昨年10月のオンラインライブは億に近い額の売り上げが出たといいます。今度の8月のものも、とんでもない売り上げを叩き出すのではないでしょうか」(前出のお笑いプロ関係者)

 コロナ禍でスポンサー企業の広告出稿が減る中、動画配信と配信ライブとイベントが、テレビ局を支える新たな事業になりつつあるのは間違いないようだ。

「テレビ局の放送外収入で大きく貢献しているのが、オードリー若林正恭さん(42)と春日俊彰さん(42)なんですよね。特に2009年に始まった『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)には熱心なファンがついていて、ラジオファンが2000~3000円する配信ライブのチケットも購入してくれる、という流れができているという分析もあります。

 ラジオをやっているタレントは誰でも――というわけではないですが、ハライチも岩井勇気さん(34)がラジオパーソナリティとして人気を博していますし、同じく『オールナイトニッポン』をやっている星野源さんにもコアなファンがついていますよね。

 コロナ禍においては、ファンの熱心さ、“好きの深さ”が重要になってきていると言えるのかもしれません。オードリーはダウンタウンほど幅広い世代に知名度や人気があるわけではありませんが、ファンの熱量がとにかくすごい。コロナ禍でのヒットメーカーとして今後も活躍し続けるのではないでしょうか」(前同)

 お笑い界の次の天下を獲るのはオードリー!?

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