■小峠「ほとんどアドリブで、セッションみたいでした」
―そういう作り方は、小峠さんとは違う?
小峠「僕らのネタは僕が全部書いて、その通りにやっているので。松本さんのは台本があって、その通りにやっていないので、もう全然違いますね」
―衝撃を受けましたか?
小峠「そうですね。ビックリしました。松本さんが“コントの台本ちゃんと読んだことないわ”って。“本当ですか?”って。それが当日に、“あ、なるほどね。そういうことか”って思いました」
―本番でもおっしゃってましたけど、どんどんアドリブが乗っていって……。
小峠「ほとんどアドリブですね。はい」
―ジャズじゃないですけど、即興で?
小峠「たしかに、セッションみたいなことに近いかもしれないです」
―やっていてドキドキしたり、怖かったり?
小峠「そうですね。何がくるんだろうって本当に読めないから、その瞬間瞬間でやっていくしかないです」
―楽しいけど、緊張がすごそうですね。信頼感がないと難しいですね?
小峠「そうかもしれないです」
―小峠さんは急きょ、かまいたちの濱家隆一さんの代役で松本さんとのコントに出演されたということですが、昔はダウンタウンさんのコント番組を見ていましたか?
小峠「見てましたね。本当に面白いですよね。ただただ面白いなーって」
―分析というより、純粋に腹を抱えて笑っていた感じですか?
小峠「そうですね。おもしろいですねぇ……。だから、たとえば今回松本さんとやらせてもらった『管理人』もですけど、ふつうのコントだったら管理人とおばちゃんだけのやり取りで終わるんですど、途中から入れ替わって、そのおばちゃんがどういう人か見せるバックボーンを持っている人かを見せたりとか。あれは、やってる人いないですよ。時間軸をずらすというか。一直線じゃなくて、ちょっとそこから1回逸れて、過去行って、で、また戻ってくる……。まずあの作りのコントをやっている人がいないですよね。すごいなと思います。考えつかないです、やっぱり常人には」
―バイきんぐさんのコントは、どなたに憧れたとか、そういうのはありますか?
小峠「やっぱりダウンタウンさんじゃないですかね」
―たとえば志村けんさんとかは……。
小峠「もちろん志村さんも見ましたし、『ひょうきん族』のコントも見ましたし……」
―やっぱりお笑い全般を?
小峠「でもコンビってなると、やっぱりダウンタウンさんだと思いますよ」