■西村「今回もアドリブはしないと思います」

―確かに存在感とか、圧倒的なものがありましたよね。西村さんはいかがですか?

西村「まあ一緒ですよ。世代が一緒なので」

―そんなダウンタウンさんと共演する機会が増えましたが、やはりうれしい気持ちが大きい?

西村「嬉しいですね」

―最初にお会いになった時のことは覚えていますか?

小峠「『キングオブコント』優勝のときなので……」

―あの時が初めてだったんですか。

小峠「そうですね」

―今回の単独ライブは、『キングオブコントの会』で松本さんと一緒にコントをやった影響、刺激などは出ていると思いますか?

小峠「……いやぁ、松本さんとやったことによっていまのネタがどうこうなったは、ないかもしれないですね」

―話は変わりますが、西村さんはアドリブが一切ないタイプですが今回も?

西村「やってみないと分からないですけど、ないですね」

―(笑い)

西村「やってみないと分からないですけども……ないという(笑)」

―小峠さんもそこは期待しない?

小峠「はい。言ったことないですから。僕が言っても、無視しますから」

―小峠さんが変化させても、無視?

西村「台本に書いてないですからね。急に言われても。こっちは聞いてないです」

―台本に書いてあることは完ぺきに?

西村「それはもちろんやりますよ」

―台本は、いっさいミスをしない?

西村「いや、ないことはないですけど。生モノなので」

―舞台って一発勝負ですが、突発的な事態が起きたことはなかったんですか?「流石に台本にないけど、言わなきゃどうにもならない!」みたいな事態です。

西村「………ないんじゃないですか?」

―それもすごいですね、そのスタイルでやれるのは。小峠さんは?

小峠「ネタが飛ぶとかはありましたけど、どうしようもならなかったことはないんじゃないですかね」

―近年、テレビはコンプライアンスが厳しくなっている印象を受けます。小峠さんも感じていますか?

小峠「あー、でもまあ厳しいですよね。年々本当に。ネタとかも、厳しいよね」

西村「あー……」

小峠「あれ言っちゃいけない、これ言っちゃいけない」

西村「ネタ番組とかで“このワードはダメだ”っていうのは増えてきましたね」

―それは、1回リハーサルとかで?

西村「いや、台本を渡した時です」

―今回の2,3本テレビではNGというネタも、コンプライアンスのせい?

小峠「そうなんですよね」

―今回はどういう部分が引っかかったんですか?

小峠「道徳的な話です。道徳的にマズいっていう。だから、放送禁止用語とかではない。設定が、って話です」

―昔の感覚だとイケるんじゃないかってやつ?

小峠「そうかもしれない。昔だったら……なかったかもしれないですね」

―それは、「これはダメなんだ!」ってショックはありましたか?

小峠「そうですね」

―自信のあるネタだったとか。

小峠「ああ、でも“ダメだ”って言われたとき、“そりゃそうか”って思いました(笑)」

―でも単独ライブでは流れる。そういう意味では、貴重ですね。もう二度と見られない?

小峠「そうですね。ライブかDVDで」

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