■五輪をピークに地上波でのスポーツ中継は衰退

 東京五輪、そして8月24日から開幕するパラリンピックでも、宮司アナの活躍が期待される。そんな中にあって、フリー転身話がささやかれているとは穏やかではない。

 前出の制作会社関係者が続ける。

「実は、五輪終了後、テレビ各局のスポーツ部門が解体、縮小されると言われています。各局の上層部は地上波キー局でのスポーツ関連の放送は“五輪がピーク”だと考えているんです。

 というのも、昔は、野球の巨人戦を放送しているだけで視聴率もお金も入ってくるような時代でした。しかし、今では地上波テレビでのスポーツ番組は“オワコン化”し、数字は取れませんし、CMも入らない。ドル箱だった巨人戦も今ではお荷物のような状態です。スポーツ好きはDAZNなどの専門チャンネルやCSで、お金を払ってスポーツを見ますからね」

 Jリーグをはじめ、プレミアリーグやセリエAなど、サッカーの主な試合、プロ野球の試合もDAZNで中継されている。

「そんな中、テレビも“五輪まではスポーツをやりましょう”となっていたわけですが、五輪終了後は地上波でのスポーツ中継、スポーツ番組は衰退していくと言われています。もちろん、五輪やサッカーW杯といった大きなスポーツイベントの中継はやるでしょうが、スポーツ局が番組を作ることがなくなっていくと見られています」(前同)

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