■連絡を重ねた結果…
念のため、「選手村の外に出られるの?」と送ると「Yes」の返事が。東京五輪のコロナ対策を記した規則集「プレーブック」では、観光など私用目的の外出は禁じられているのだが……大丈夫なのか、バブル方式。
その後、より手軽なインスタグラムのアカウントでやりとりをすることに。彼のアカウントを確認すると、とある国の柔道代表のA選手であることが判明。過去に世界選手権でメダルを獲得しており、今大会金メダリストの日本人選手とも過去に対戦経験があるという。
ここが勝負どころと見たのか、A選手は速攻を見せる。「もし僕の身体に触れたければ」との文言とともに、ベッドに横たわり、見事なシックスパックの腹筋をみせつける自撮りが送られてきたのだ。
重ねて「君の身体を見せて、僕も見せるから」と、こちらの生まれたままの姿の自撮りを求めてくる。一刻も早く“寝技”に持ちこもうとする彼をなんとか制するが、2日後の夜に会う、と先方は高まるばかり。
そして、7月30日。当日となったが連絡は来ず。試合終了と思われた深夜0時過ぎ、「六本木のクラブに行く。君も来る?」と、唐突な連絡が……。どうやら大和撫子を求めて、友人選手らと夜の街に繰り出すようだ。さらに1時間後、「(西麻布の有名クラブ)『A』にいる。来る?」との連絡が。
そして店内での写真と動画、「You come?」とダメ押しのメッセージが続く。動画では暗い店内で女性4、5人がマスクをズラして笑い、ガタイのいい男の首に手を回す姿も確認できた。
「この愚か者めが!」と、丸川珠代五輪大臣に喝を入れてほしい、と願うばかりだが、海外からのアスリートを選手村から出さない、という方策は完全に崩壊していたことが明らかになった。
はたして、東京オリンピックの決算はどのような形になるのか……。