■まさかの3度目の登録

「ところが、予期せぬコロナ禍でオリンピックは今年2021年に延期。そのせいで山の日が2021年だけの特例として“8月8日”に移動しました。それを明治はみのがさず、またしても今年限定の『きのこの山の日2021』を申請したんです。

 日本記念日協会の加瀬清志代表理事は、明治のきのこの山にかける愛の深さを賞賛しつつも、“正直なところまさか3度目の記念日登録申請をいただくとは驚きました”“ひとつの記念日で3度の登録は初めてのことです”とコメントしています(笑)」(前出の女性誌記者)

 このように、3度記念日を申請した結果、今年に限って「きのこの山の日」は8月8日と11日の2日間存在することになった。こうした『きのこの山』への偏重は、とんでもない事態を招く可能性がある。

「『きのこの山』と『たけのこの里』のこじれにこじれた関係は、日本中に知られた遺恨で、うっかりその話題を出すと騒動に発展するため、口にしないのが社会人のマナー、ともいわれています。

 今回の記念日登録も、『たけのこの里』派にとっては怒り心頭でしょう。ただでさえ“きのこたけのこ戦争”は根深い問題なのに、まさか明治自体がきのこ側に加担するようなマネをするとは……。ただ、明治が01年と18年、20年に行った『国民総選挙』では、いずれも『たけのこの里』が勝っているんですけどね」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4