■物語展開の鍵を握る松井玲奈

 早梅の疲れた様子を菊乃は気づかい、スマホで連絡先を交換することを提案。菊乃は「私、アナタとは気が合いそうだなって思ってるの。もしなにかあったら、いつでも言ってね、力になるから」と、優しく語りかけたが、1人で座敷に向かう表情は、何かを企んでいるようだった。

 また、菊乃は早梅と成吾の関係を知っているらしく、成吾に「彼女のこと忘れているわけじゃないんだろ?」と問われると、冷たい笑顔を浮かべ「うれしいでしょ、10年ぶりに奇跡的な再会ができて」と返していた。

 成吾は菊乃の態度を不審に思い、彼女を本名の「あきら」で呼ぶ。すると、菊乃の冷たい笑顔が豹変。般若のような怒りの顔になると、「その名前で呼ぶのはルール違反よね。私たちの間では!」と、低くドスの利いた声で一喝した。

 その後、早梅は旅館の超VIP客である、芸能事務所社長の西園寺の宴会の予約でミスを起こし、ピンチに陥ってしまう。そこに登場したのが、西園寺のお気に入りである菊乃で、見事な舞を披露して、約束通り、助けを求めた早梅を救った。

 そして、ドラマのラスト、菊乃は成吾に「早梅さんを助けたのは全部アナタのため」とすり寄り、「なら、ご褒美もらわないと。私とはそういうことは無理? 早梅さんがあらわれたから」と挑発。成吾は菊乃と唇を重ねるのだが、成吾の目には表情がなく、別のことを考えているようだった。

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