■『サンデーモーニング』が絶対終了しない2つのワケとは

 前出の制作会社関係者が続ける。

「これだけ問題発言があっても張本氏が降板しない理由、そして『サンデーモーニング』が打ち切りにならない理由は2つあります。1つは世帯視聴率です。

 昨今は世帯視聴率ではなく、13~49歳の若年層の“コア視聴率”が重視されていますが、日曜の朝にテレビを見ているのは主にシニア層。『サンデーモーニング』はシニア層がよく見ていて、世帯視聴率がとんでもなくいいんです」

 8月15日の『サンデーモーニング』の世帯視聴率は16.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録している。

「さらにそれを受けて始まる『サンデージャポン』(TBS系)の視聴率も好調で、15日は14.0%という数字です。『サンジャポ』が裏の『ワイドナショー』を世帯視聴率では凌駕していますが、それは『サンデーモーニング』を受けて始まるからだと言われています。

 つまり、『サンデーモーニング』はTBSにとって日曜のいい流れを作ってくれる番組でもあるんです。また、同番組にはMCを務める関口宏さん(78)が社長を務める芸能プロダクションに所属するタレント、コメンテーターが多数出演しています」(前同)

 関口のプロダクションには、張本氏に代わって謝罪文を読み上げた唐橋をはじめ、政治学者の姜尚中氏(70)、写真家の浅井慎平氏(84)、サッカー解説者の中西哲生氏(51)など、『サンデーモーニング』に出演しているタレント、コメンテーターらが所属している。

「関口さんといえば『関口宏の東京フレンドパーク』をはじめ、『クイズ100人に聞きました』などのバラエティ番組をはじめ、ドラマも含めてTBSの番組に多数出演してきたこともあり、同局とはものすごく太いパイプがある。TBSにとっても局を支えてきてくれた功労者であることも間違いありません。一部には関口さんがTBSの株を持っているという噂もありますよね。

 加えて『サンデーモーニング』は、今最も求められるコア視聴率ではないですが、極めて高い世帯視聴率を取り続けている。ですので、少々のことがあっても番組は打ち切りになることはないでしょうし、関口さんが“張本さんに出てもらいたい”と考えている限りは、張本さんが降板することは絶対にない、と関係者の間ではもっぱらです」(同)

 張本氏の失言連発でも、世帯視聴率は絶好調な『サンデーモーニング』。今後も批判を浴びながら番組は続いていくのだろうか――。

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