■『news23』は低視聴率で大苦戦

 前出の制作会社関係者が続ける。

「実際にそのオファーが来た、ということでしょうか。『news23』といえば、TBSの報道番組の顔とも言える存在ですよね。ただ、現在、数字的には厳しい状況にあり、平均世帯視聴率は4%台を推移しています。

 同時間帯、有働由美子さん(52)の『news zero』(日本テレビ系)が8~9%前後ですから、半分ほどの数字しか取れていないんです。また、『news23』より1時間早くスタートしますが、『報道ステーション』(テレビ朝日系)もコロナ禍ということもあり、ここ1~2年で数字を伸ばしていて、15%を超えることもあります」

『news23』は1989年10月に日本を代表するジャーナリストである筑紫哲也さん(享年73)をメインキャスターに迎えてスタートし、2008年3月までは『筑紫哲也 NEWS23』というタイトルだった。

「筑紫さんが降板してからも『news23』として現在まで続く、“TBS報道の良心”とも言える番組です。当然、TBS内部でも“伝統を途絶えさせてはならない”という強いはありますが、視聴率が伴っていないんです。

『news23』には今、報道局の若い社員が多く入ってきているそうですが、ベテランスタッフ、重鎮も残っています。それは心強いことでもありますが、番組の作り方が昔のままだったりするので、若い視聴者は興味を持ちにくいことも。一方の『news zero』は13~49歳のコア層の視聴率をガッチリつかみ、コア視聴率も堅調だと言われています」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4