■村以外ではこんな出来事も

「次に発生したのは、04年8月に放送された、DASH村の夏祭り企画で行った、流しそうめん事件です。水車小屋から田んぼを縦断し、湧き水エリアまでいたる全長75m、竹94本の超ロングコースで、流しそうめんをやろうとしたんです」(専門誌記者)

 試運転で村長ジュニア(アヒル人形)を流した段階ではうまくいき、ナレーションも「そうめんも、スムーズに行きそうだ!」としていたのだが、傾斜の小ささと麺の重さが災いして詰まらせてしまったうえ、最初のそうめんはメンバー全員が取るのに失敗し、地面に落としてしまった。合鴨たちのエサになったので、無駄にはならなかったのが、せめてもの救いだった。

「最終的に、山口が住民たちのいるすぐ近くからそうめんを流すことになりました。振り返って感じるのは、DASH村の企画の多くは山口と城島が特に目立っていて、山口は本当に楽しそうでしたね……」(前同)

 ちなみに、DASH村の企画ではないが、水に関した話では13年3月放送の3時間スペシャルでペットボトルロケットを利用した企画「ペットボトルロケット200本で氷の湖どこまで走るか!?」で、城島は番組史上最大の失敗をしたことがある。

「番組では過去に2度ペットボトルロケット付き自転車を使って長距離記録を目指す企画をやっていて、この回ではボブスレーのソリを使いました。北海道白老町のポロト湖は冬に雪と氷で覆われるんですが、除雪して、製氷作業をしてきれいなコースを作ったんです。

 ところが、実際にロケットを発射したところわずか47mで止まってしまった挙句に、風速8mの向かい風のせいで逆走してしまい、まさかのスタート地点に逆戻り。3時間スペシャルが台無しになってしまったんです……」(制作会社関係者)

 製氷作業日数4日間、撮影動員数68名、25台のカメラ、総額750万円かけたビッグプロジェクトであることを改めて強調するナレーション。実は、過去の「ペットボトルロケット自転車」は1度目が追い風、2度目が無風状態だったため、スコアがよかったのだという。

「ナレーションが“ペットボトルロケットは向かい風に弱い”という当たり前すぎる結論を出したり、挑戦前は意気揚々としていた城島が情けない声で“この空気なんだろう”の一言で、無情にも企画VTRが終わってしまいました。終始BGMで流れていたレミオロメンの粉雪が、非常にシュールでしたね(笑)」(前同)

 いろいろな「水」にまつわるDASHの思い出。山口も、思い出しているかもしれないーー。

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