大事件が映画並みのスケールで起こるが、1時間で無事解決。必ず最後には「死者……0人です!」(歓喜の声と拍手)で終わってくれる「TOKYO MER~走る緊急救命室」(TBS系)。本当にありがたい、このハッピーエンドお約束感。「今は大ピンチだけど、絶対MERが救ってくれる」という確信を持って見ることができるので、本当に気分が救われる!
音羽先生(賀来賢人/32)、悪ぶっているけれど誰よりもピュアではないか。正直「MERに潜入し、内部から崩していく」という密命に、まったく向いていない。
よくよく思い出すと第一話から鈴木亮平(38)演じる喜多見は、音羽先生に助けられっぱなしである。患者を助けるため危険な場所に飛び込んでいくが、無茶が多い喜多見。音羽先生が駆けつけなければ、間に合わなかったであろう患者も多い。つまり、実は音羽を入れたことで、MERが存続できているという……。運命とはコインの表と裏である。
物語も大詰め、今後、城田優(35)演じるエリオット椿の乱入、公安とのバトルもあるだろうが、喜多見が助けたり音羽が助けたりして乗り切ると思うので、安心して見届けたい。