■リアクション芸はオワコン?
「イモトのおめでた報告前の軽いジョークのようなノリではありましたが、実際問題として身体を張りづらくなる高齢化は深刻な話だし、コロナ禍で国内ロケしかできない現状が、マンネリ化を加速させてしまっている印象を受けます。
そして、最後にテレビのコンプライアンスが厳しくなってきた影響で、番組のウリでもあったリアクション芸がやりづらくなっていることが挙げられます」(前出の専門誌記者)
『イッテQ』がレギュラー放送を開始したのは2007年。珍獣ハンターのイモトやお祭り男」の宮川、そして昔は「抱かれたくない男ナンバー1」だったのが「リアルガチ」な活躍ぶりでむしろ若い女性にも大人気になった出川などなど。過酷なロケとの相性の良さも手伝い、『イッテQ』は多くのリアクション芸人を生み続けていた。
「しかし、8月24日にBPOこと放送倫理・番組向上機構が《個別の番組を対象とするものではない》としつつ《痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー》が審議入りすると発表したり、中岡の十八番である“熱々のあんかけを食らって悶絶するリアクション芸”がむしろ視聴者から《かわいそう》《やりすぎ》という声が出たり、時代が過激なリアクション芸を廃しつつある。『イッテQ』も、窮地を強いられることでしょう」(前同)
スタッフの悪評、マンネリ、コンプラ強化。揺るがぬ人気を誇ってきた『イッテQ』は、ここが正念場かもしれないーー。