■お笑い評論家も「世代交代感はすごかった」と語る
『ラフ&ミュージック』で世代交代は図られたのか、番組の印象についてお笑い評論家のラリー遠田氏に話を聞いた。
「たしかに世代交代感はすごい強かったです。BIG3も年齢を重ねていますからね。BIG3世代の芸人を支持しているのは40代以上、ど真ん中だったのは50~60代とかですから、コアのターゲットからは外れています。今のテレビ局としてはもうちょっと下を狙いたい。
『ラフ&ミュージック』では一番上が松本さんで、そこから下の世代の芸人がごっそり出演していました。千鳥や霜降り明星といった今一番旬の芸人をメインに、その上に松本さんがいるという座組です。そこに“お笑い番組と音楽番組を組み合わせよう”という発想で、豪華出演者を共演させて盛り上がるという、いい意味でフジテレビっぽい番組になりました」
そのような豪華出演者をそろえた特番ができるのは、民放だと音楽番組だけになっているという。
「各局、音楽番組は6時間や8時間など、大型化しています。音楽番組はコア層に刺さるキャスティングができますからね。その音楽番組とお笑いを組み合わせたのがフジテレビ的発想です。そしてあれだけの豪華出演者をキャスティングできるのはフジテレビだけ。芸人やアーティストとの関係性があってこそ実現したメンバーですよね」(ラリー氏、以下同)