今週の“あなたに会いたい”は、懐かしの昭和家電を展示する『昭和ハウス』(三重県伊賀市)の館長・冨永潤さんです。昭和生まれの家電製品を収集されていて、映画『三丁目の夕日』『ちはやふる』をはじめ、ニュースやバラエティ番組、CMなどにも、コレクションを貸し出していらっしゃるんです。できれば『昭和ハウス』に行きたかったんですが、コロナ禍なので、リモートで対談させてもらいました!
ゆま「私、冨永さんのユーチューブチャネル『ザ・昭和レトロチャンネル』を見ていて、ずっと、お会いしたかったんです!」
冨永「それはうれしいです。ありがとうございます!」
ゆま「さっそくですけど、何がきっかけで収集を始められたんですか?」
冨永「最初は、ただの趣味でしたね。私が30歳のとき、たまたま立ち寄ったリサイクルショップで、大きな掛け時計を見つけたんです。それを見たとたん、おじいちんの家に帰ってきたような懐かしい気持ちになって、気がついたら購入してたんです」
ゆま「郷愁に駆られたんですね」
冨永「はい。そこから昭和のものに興味を持つようになりまして、かれこれ20年以上になります」
ゆま「冨永さんのユーチューブや、『昭和ハウス』のホームページを見ると、膨大な数のコレクションですよね。全部で、どれぐらいあるんですか?」
冨永「家電だけでなく、昭和時代に販売されていたジュースや、お菓子なども集めていますので、数万点はあります(笑)」
ゆま「すごい! ああいうのって、どうやって見つけてくるんですか?」
冨永「今でこそ、ネットオークションなどで昭和家電が出品されていますけど、僕が収集を始めた頃なんて、それこそ地方のリサイクルショップを回って、かき集めていましたよ」
ゆま「まさに自分の足で掘り出し物を探していらっしゃったんですね。大変そう」
冨永「ええ。ただ、20年前は、今のようにレトロブームではなかったんです。地方のリサイクルショップに行くと、それこそ、日本でテレビ放送が始まった当時の白黒テレビが、ガラクタ同然のように安い値段で置かれていたんです。コレクターからすれば、いい時代でしたね」
ゆま「特に、テレビの収集には力を入れていらっしゃいますよね?」
冨永「はい。真空管時代のものが好きなので」
ゆま「でも、古い家電だと修理も必要そう……」
冨永「はい。修理は基本的にプロの方にお願いしています。ただ、テレビに限らず、昭和の家電は“町の電気屋さん”でも修理できるように作られているんです。今の最新のテレビは構造が複雑すぎて、メーカーさんにお願いしないと修理はなかなか難しいですけど」