■若手注目株は赤楚衛二か
刑事ドラマは『緊急取調室』(テレビ朝日系)も、さすがの貫録を見せてくれた。シリーズ4作目、天海祐希(54)と小日向文世(67)たち「オッサン」軍団のチームワークはレベルアップ。しかも、今回は桃井かおり(69)が女性活動家にふんした第1話が、レジェンド級の緊迫感! ドラマ史上に残る「対決」を見た気がした。最終回にまた彼女が出る可能性もあり、目が離せない。
最後に、期待以上の幸せ感をくれたのがSexy Zoneの中島健人(27)と小芝風花(24)主演の『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)。平均視聴率は平均7%台でまずまずといったところだが、ツイッターの反応がすさまじい!「#彼女はキレイだった」が連続で世界トレンド1位を獲得し、毎回、過呼吸レベルのコメントで埋まった。分かる! なにかひと言書きたくなるほど、中島の胸キュンな表情と小芝の素直な笑顔のバランスは素晴らしかった。
樋口役の赤楚衛二(27)も1話ごとに破壊力を増していき、「お願い幸せになって!」と願うレベルに。昨年3月の『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)もそうだったが、こんな時期、爽やかで温かい恋愛ドラマは本当に癒される。
制作・出演側にとって、物質的な制限はもちろん、精神的にさまざまな葛藤があっただろう、今クールのドラマ。ただ、息が詰まるような毎日の中、ドラマに助けてもらったことが何度もあった。繰り返しになるが、この時期にして、これらのアタリドラマの完成度の高さ、本当に素晴らしいと思う。最終回もじっくり見届けたい。(芦田カナ)