■見直したくなる三浦翔平と山田裕貴のやりとり
刑事課のパートも面白い。特に源刑事を演じる三浦翔平(33)のハマり具合は素晴らしい。2020年に出演した『M 愛すべき人がいて』(フジテレビ系)で「どんなトンデモドラマでも説得力を持たせる人」と感心してはいた。が、ここまでうまい人だと思わなかった。セリフ回しの匠! 戸田や山田裕貴(30)とのコンビネーションも最高で、彼らのやりとりを見たいがために、見逃し配信を見ることもある。
牧高美和役の西野七瀬(27)は、マンガのイメージそのままである。あの「前に出ないけれど、やることはやる人」というテンションを出すのは難しいはず。今後も西野はさまざまなドラマで重宝される。そう確信した。
また、私がこのドラマで大ファンになったのが、北条係長役の平山祐介(50)。リーゼントが似合うし、ものすごいイケボ! 9月1日に放送された第7話、女性下着の呼称について藤から進言されるシーン。ここで『Gメン75』のBGMがかかる中「よし、これよりうちでは、これからパンティをショーツと呼称する。いいか!」と叫ぶ声に聴き惚れた。今後も係長が叫ぶシーン、もっともっとください!
ところが「もっともっと」と望めるほど回数が残っていなかった。『ハコヅメ』は9月15日で最終回。全9話とは、なんと短い……。まだまだ町山警察署の奮闘を見守りたいのに。メンバーを1人も替えずに、シリーズ化、お願いします!(田中稲)