■真の勝負は２５日の『無限列車編』
「裏かぶりしている番組では、テレビ朝日が２０時から放送している『ポツンと一軒家』が１２日に、世帯１４．２％、個人視聴率７．８％と、世帯では“鬼滅超え”を果たしています。そこだけ見ればテレ朝大勝利！“という感じですが、先ほどの個人視聴率では完敗しているし、１９日の『那田蜘蛛山編』は、名シーン目白押しで、アニメ版でも特に人気の高かった回で構成されていますからね。テレ朝も油断はできません」（アニメライター）
『那田蜘蛛山編』は、炭治郎の同期で原作でも高い人気を誇るキャラ我妻善逸や、イノシシの皮を被った野生児の嘴平伊之助の見せ場が多いことにくわえ、クライマックスにはあの『竈門炭治郎のうた』が流れたことで知られている。
「『竈門炭治郎のうた』は、絶望から立ち上がり、ヒロイン・禰󠄀豆子を守るために奮闘する主人公・炭治郎の決意を表現した挿入歌で、本放送時にあまりに絶妙な演出とタイミングで流れたため視聴者の心を打ち、サウンドトラック集とは独立してのダウンロード販売が行われたほか、昨年末の『第６２回 輝く！日本レコード大賞』（ＴＢＳ系）の特別企画で生歌唱されたほど。アニメ版でもとりわけ視聴者が“もう一度見たい！”と思える回なんですよ」（前同）
この１９日の放送に、日テレは『鉄腕ダッシュ』と『イッテＱ』の代わりの『笑神さまは突然に…』と『行列のできる法律相談所』、ＮＨＫは『青天を衝け』、テレ朝は『ポツンと一軒家』といった、本来ならモンスター級の番組で挑むわけだが、『鬼滅の刃』になで斬りされてしまう可能性が高い。
第五夜「柱合会議・蝶屋敷編」は土日ではなく、秋分の日で祝日の２３日に放送されるが、真に他局が恐れているのは９月２５日の土曜日だという。
「昨年公開されて、今年８月時点で日本国内では約４０３．２億円の興行収入を記録し、日本歴代興行収入第１位に輝いたほか、ＬｉＳＡの主題歌『炎』も大いに話題となった映画『無限列車編』が、全編ノーカットで初放送されるんです。世帯もコアも、どれだけの数字になるのか予想もつかない。裏番組の担当者は不運を嘆いているでしょうね」（広告代理店関係者）
はたして、フジテレビ大勝利で終わるか、大番狂わせがあるのか。果たしてーー。
