■ダウンタウン『笑ってはいけない』はBPO案件でピリピリ……

 もう1つの大みそか恒例特番『笑ってはいけない』シリーズは、番組存続の危機にあるとも言われている。

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の青少年委員会が8月25日、「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ」について審議対象とすると公表した。

 青少年委員会は番組を特定せず、9月から実質的な審議を行ない、委員会としての考えをまとめる予定だという。

「番組を特定していないとはいえ、真っ先に想起する番組は『笑ってはいけない』ですよね」(民放キー局ディレクター)

 同番組は、ダウンタウン松本人志(58)と浜田雅功(58)、ココリコ田中直樹(50)と遠藤章造(50)、月亭方正(53)の『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)レギュラー陣が24時間「笑ってはいけない」というルールを課され、思わず笑ってしまうたびに罰ゲームとして「ケツバット」を食らってきた。

 また、プロレスラーの蝶野正洋(58)から方正がビンタを食らう、という流れが毎年恒例になっている。

 9月5日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でも、BPOが「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティ」を審議対象とするという話題を取り上げた。

 これに松本は「ルールがあって、そのルールのギリギリを攻めて面白くしたい」と語った一方、「前にOKだったことが、今度それもダメってなると……どこまで行くのかな」と首をかしげつつコメントした。

「『笑ってはいけない』は昨年15年目を迎え、マンネリ化も叫ばれていました。また、昨年は“多目的トイレ不倫”のアンジャッシュ渡部建(48)の出演情報が放送前に漏洩。大騒動に発展し、渡部は慌てて会見を開くも火消しに大失敗して、渡部の出演部分はお蔵入りとなりました。さらにここにきてBPOの一件もあり、出演者も制作陣も相当ピリピリしているのではないでしょうか。

 例年11月中旬か下旬に撮影が行なわれますが、今年は果たしてどうなるのか。ただ、大荒れになる可能性も高そうです」(前同)

 2021年の大みそか――『紅白』と『笑ってはいけない』という2大恒例番組はどのような展開を迎えるのか!?

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