■『鬼滅の刃』がフジテレビにもたらした「2つの出来事」

 前出の制作会社関係者が続ける。

「9月25日には、同じくフジテレビで『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が地上波初放送となります。映画の興行収入は400億円を超えて歴代最高を記録する歴史的な大ヒットとなった作品ですから、当然、25日の世帯・コア視聴率もとんでもないことになるでしょう。

 また、その後、アニメの第2期『遊郭編』がスタートします。アニメは毎週日曜の23時15分から放送されますが、そちらも凄い数字になるでしょうね」

 2020年は映画で日本中を席巻した『鬼滅の刃』だが、今年の秋から冬も“鬼滅一色”になりそうだ。

「『鬼滅の刃』の地上波放送ですが、フジテレビに2つの快挙を呼んだんです。1つは9月の第3週、13~19日までのゴールデンとプライム帯のコア視聴率でフジテレビが“2冠”を獲得しました。

 その週のゴールデン帯のコア視聴率は6.1%、プライム帯も5.6%と高い水準を記録しています。その週の月曜から金曜まで、フジテレビの番組で特別数字の良いものは、17日に放送された『人志松本の酒のツマミになる話』(6.0%)とその後の『全力!脱力タイムズ』(5.1%)くらいで、他はありませんでした。フジテレビの2冠は明らかに『鬼滅の刃』がけん引した結果です。

 そして、『鬼滅の刃』が呼んだもう1つの快挙とは、木村拓哉さん(48)主演映画の高視聴率です」(民放キー局ディレクター)

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