■視聴率は絶好調でも迫る“SDGsの波”
9月20日の東龍氏の記事では、デカ盛りグルメによってフードロスが生じて、番組で紹介されることによってそれを促進させてしまうとの見方も示した。
「世間にも徐々に浸透してきている“SDGs(持続可能な開発目標)”という言葉ですが、テレビ業界にもその波が広がりつつあり、日本テレビでは5月31日から6月6日までTOKIOをパーソナリティに起用した、『Good For the Planet 今からスイッチ』というSDGsについて発信する企画が行なわれていました。
こうした中で、SDGsの目標の内、食品ロス削減に関する項目といった、食糧問題の部分に引っかかる“大食い番組”がなくなってしまうのではないか、と噂されたときもありました。こうした話が絶好調の『オモウマい店』のおかげで、再び注目されるようになり、番組の好調と比例して、デカ盛りグルメを紹介する番組への反対意見を浮上させてしまっているようです」(前出の夕刊紙デスク)
ただ、『オモウマい店』は衝撃的なグルメ“だけ”が紹介される番組ではない。
「『オモウマい店』は取り上げた店のあっと驚くメニューはもちろんのこと、ディレクター陣が頑張って長期間密着したからこそ撮れる、その店の人間模様も魅力的です。
9月21日の放送でも、前週14日の回で真夏にもかかわらずエアコンが壊れてしまった喫茶店を再度訪問し、新しいエアコンを取り付ける現場を放送していました。飲食店のエアコンの取り付けという些細な出来事ではあるのですが、前回の放送でエアコンが効かずに暑い中で奮闘する店主の姿を見せられましたから、新しいエアコンから冷風が出てくるまでのVTRをついつい見守ってしまいましたね。
こうしたグルメ以外の部分も魅力的だからこそ、『オモウマい店』が高い人気を維持できているのでしょう。ただ、デカ盛りグルメがSDGsに反しているのも事実でしょうし、番組が注目されている以上は、今後も厳しい意見が寄せられてしまうかもしれませんね」(前同)
果たして今後、『オモウマい店』の放送内容には変化が出てくるのだろうか!?