■忖度よりも数字を狙う!

 読売テレビが“攻めたキャスティング”を続ける理由には、大阪のテレビ局ならではの事情があるようだ。

「読売テレビは、日本テレビ系列の準キー局ではあるとはいえ、大阪の地方局です。『情報ライブ ミヤネ屋』のように全国放送をしている番組もありますが、キー局ほど芸能事務所への影響力もありません。そのため、事務所への“忖度”よりも“数字”、視聴率を重視する姿勢でキャスティングをしているといいます」(制作会社関係者)

 2020年8月に配信された新しい地図の番組『7.2新しい別の窓』(ABEMA)で、香取慎吾(44)は、「(独立して)3年くらい経つんですけど、本当にこんなにテレビに出れないか、と。ステイホームで家でいろいろ見るじゃないですか。改めて“あれ、本当にテレビに出れないんだな”って、ちょっと最近感じている」と話した。

「新しい地図の面々が2017年9月に独立してからしばらくは、各局が強くジャニーズ事務所の顔色をうかがっていたといいます。そのため、新しい地図が出演するイベントに取材に来るものの、撮るだけ撮って映像を番組で流さないことも珍しくなく、元SMAPのチーフマネジャーで独立後の事務所を率いるI氏が“放送しないなら取材には来ないでほしい”と話したこともあったそうです。

 そんな中で他と態度が違っていたのが、読売テレビの朝の情報番組『朝生ワイド す・またん!』(関西ローカル)です」(前同)

 2010年3月から読売テレビで放送されている『す・またん』では、2018年8月、2019年2月の2回にわたって稲垣吾郎(47)に直撃した模様を放送。さらに2019年3月には大阪で行なわれた新しい地図のファンミーティングの一部を放送したほか、3人にインタビューも行なった。

「まだ新しい地図のテレビ出演に他局が消極的な時期から、新しい地図を番組に出させ、番組のタオルを持たせて“すまたんファミリー”にまでなってもらっていましたね。

 これほど『す・またん』が新しい地図に対して好意的なのは、やはり数字を持っているから。香取さん、草なぎさん、稲垣さんそれぞれのSNSでの告知の影響力はもの凄く、まだこれからの若手ジャニーズよりもはるかに数字が取れるため、積極的に出演してもらっているそうですよ」(同)

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