■バス旅のプロ・太川の戦略を次々と読むEXILEの名探偵

 一方の松本チームも負けていない。

「序盤から太川への闘志を燃やしていた松本は、2日目に第9チェックポイントでミッションを行なう太川チームに、驚異のスピードで追いついてタクシー代の獲得を阻止。さらに逃げ子として第10チェックポイントに向かう道中で1時間のバス待ちとなったしまった際は、仮に攻守交代となってもゴールに向かう途中で追い越せると判断して、あえて体力温存のために休憩をするという大胆な作戦にも打って出ました」(前出のテレビ誌ライター)

 闘志あふれる松本はいつもながらに良かったが、今回見事な活躍を見せたのは、チームメンバーのネスミスだった。

「ネスミスは抜群のスタミナで、勝負所では常にダッシュ。バスの時刻表を先に確認しに行くなど体力面で大活躍していました。公園に隠れた茨城のキャラクターを探すという第7チェックポイントのミッションでも大貢献するなど、チームを支えていましたね。

 さらにそれだけではなく、ネスミスは勘の良さも冴え渡っていて、第5チェックポイントに向かうバスの車内で、江戸崎のバス停で攻守交代されて悔しがる太川チームを振り返り、“何か作戦があって、何か講じているんじゃないか”と演技作戦を見抜いた上、太川が考えていた新ルートまで当ててしまったんです。

 さらに、第10チェックポイントから太川たちを追いかけて、ゴールの筑波山口のバス停に向かう際も、太川チームと同じルートを辿って追いついてもサイコロ次第でまた逆転されてしまうリスクを指摘。リーダーの松本に、移動直前でルート変更を決断させる見事なアドバイスまで出していました。

 そんなネスミスは、戦い以外でも初日の序盤に田園地帯を徒歩で移動中、“素晴らしい景色だな”などとコメントもしていました。『バス旅』シリーズは旅番組でもありますから、戦いだけでなく日本の美しい景色が楽しめるのも重要なポイントと言えます。体力面、そして名探偵のような読みで戦略面でもチームに貢献して、かつ番組の“売り”の部分にも触れるなど、ネスミスは初出演ながら『バス旅』に非常に向いていることを証明していましたね」(前同)

 松本、ネスミスの活躍も虚しく今回は敗北してしまった松本チーム。しかし、『鬼ごっこ』企画は今後も続くだろう。

「今回は戦いが以前にも増して白熱して、ハイレベルな“化かし合い”になり、視聴者からも面白いとの声を多く集めていました。太川も完全復活を思わせる調子の良さを見せましたし、松本の太川を超えるほどの負けず嫌い、勝利への意欲も面白い。今後はさらに激しい戦いになっていくと予想されますし、次の放送が楽しみですよね」(同)

 太川と松本の仁義なき『鬼ごっこ』の今後に期待したい!

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