■中々距離が縮まらなかった2人の結末に「感動映画を1本観終わった気分」

 ついに解散かと思われたが、企画の仕切り役であるナイツや、おぼん・こぼんのマネジャーの必死の説得もあり、おぼんは式場へと戻っていった。

「式に戻ったおぼんは、こぼんに歩み寄る態度を見せたのですが、今度はこぼんが猛反発。2度目の解散危機が訪れます。いよいよダメかと思われたのですが、おぼんとこぼんをそれぞれナイツとスタッフやマネジャーが必死に説得。

 結婚式の撤収作業が行なわれている現場におぼんが戻り、“俺も入れ替えるから、お前も入れ替えや”“もういっぺんやり直そう”と提案して、やっと仲直りが達成されました。

 後日、2人の本拠である浅草東洋館にナイツはじめ後輩芸人や家族を招いて、久々に2人揃った衣装で息のあった漫才を行なうという、これ以上ない大団円で番組は幕を閉じました」(前出のテレビ誌ライター)

 壮絶な紆余曲折を経て、企画開始から2年越しに達成されたおぼん・こぼんの仲直りには、「ストーリーや展開も予想外でホントに感動映画を1本観終わった気分」「今回ほんと泣いてもうた…昔のおぼんこぼんの漫才とかよく見てたから余計に」「最初から最後まで泣いてた」など、ネットにも反響が殺到し、大きな話題となった。

「まずフィクションでは絶対に描けないであろう、人間臭さが溢れていました。70歳を過ぎた2人が本気でブチギレてやりあうシーンなんて、普通、テレビカメラの前では絶対にありえないですからね。まさに伝説の回となったのではないでしょうか。

 ただ、『水曜日のダウンタウン』には、なぜか話題性の高いときほど視聴率があまり良くない、というジンクスがあったんです。番組名物で何かする度にネットで話題になる安田大サーカスクロちゃん(44)企画や、9月29日に放送されて大反響だったおぼん・こぼん企画の再始動回も、良くなかったんですよね」(お笑いプロ関係者)

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