■その1「ブレーンの確保」

 かまいたちが生き残る方法とはなんだろうか。

「たとえば、うまく行けば一生モノの付き合いになる“ブレーン”を味方につけることです。放送作家やディレクターを“ブレーン”にしている芸人は昔から多い。とんねるず石橋貴明(59)がYouTubeで再起を果たす相棒となったディレクターのマッコイ斉藤氏(51)が典型例ですね」(専門誌記者)

 とんねるずは80~00年代はダウンタウンと同レベルかそれ以上の人気を誇り数多くの人気番組を持っていたが、18年に最後のコンビ冠番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が終了したことで、テレビの仕事は激減。「あのときとんねるずは死にました」とのちに石橋は語っている。

「しかし、マッコイ氏が昨年6月に“タカさんヒマでしょ?”とYouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』の開設を提案。“僕に任せてくれれば大丈夫ですよ。石橋貴明を面白くするのが僕ですから”と石橋を説得したといいます。その結果、今年10月の時点でチャンネル登録者数168万人という大成功を収めていますね」(前同)

 すでに、かまいたちには“ブレーン”が2人確認されている。

「1人は、コンビがデビュー当時からずっと世話になっているベテラン構成作家・友光哲也氏。関西を中心に活躍していて、7月27日投稿の動画『【マジダメ出し】かまいたちYouTubeでダメだったとこを放送作家・友光がぶっちゃけ!』では過去動画を“企画の中での買い物が長い”“それによって企画の時間が押し、内容が薄くなる”“「例えで挙げる(芸人などの)名前がマイナーすぎ”とダメ出しをしたり、一度YouTube動画の撮影中に濱家がミスをうまく誤魔化せずに笑ってしまったこと“崩壊はこういうところから始まる”と、キツい一言をかけていました」(前同)

 もう1人は、『かまいたちのヘイ!タクシー!』(TBSラジオ)を中心に一緒に仕事をしている森下氏(通称モリシ)だ。

「いまやYouTubeで連動企画『運転手作家・森下の乗車日誌』をTBSラジオが始めたり、かまいたちのYouTubeにも深くかかわっています。6月1日の『radikonews』で濱家は“大阪時代もそうですし、普段から作家としてもいろんなことに携わってくれてて、意思の疎通はすごく取れてます”“僕らのYouTubeも作家、ディレクター、編集を全部モリシーがやってくれてるんでね(笑)。僕らよりも実はモリシーの方が、YouTubeのこと詳しいんですよね”とするほど信頼しています。この2人がよりビッグになるか、あるいはかまいたちがさらに頼れる人材を探すか、気になるところです」(前同)

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