■過去にヤラセで打ち切られた番組は数知れず

 現在まで『イッテQ』は続いているものの、本来、「ヤラセ」は番組が打ち切られてもおかしくない重大問題だ。実際、ヤラセが原因で打ち切りとなった番組は珍しい話ではない。

「たとえば、“矛盾”をテ-マに“絶対○○なもの”同士の対決を紹介した11年に放送された『ほこ×たて』(フジテレビ系)は、13年に『スナイパー軍団 vsラジコン軍団』を放送したところ、“放送された対決は編集によって捏造されたもの”と、出演者のラジコン操者が暴露。

 それに付随して、過去に猿とラジコンを対決させた際に“首を釣り糸で繋いで引っ張ることで、ラジコンカーを追いかけているように見せる”という細工をしていたことも改めて掘り起こされ、番組は打ち切られました。フジテレビの亀山千広社長は“撮影前から勝敗が決まっていたわけではないので『ヤラセ』には当たらない”としていましたが、世間は“どう見てもヤラセだろ”と冷ややかでしたね」(専門誌記者)

 また、結果的に今年特番で復活したものの、『イッテQ』のように世界中の出来事を紹介する番組『クレイジージャーニー』(TBS系)も、19年8月14日放送回で「ロケ前に準備していた生物をあたかもその場で発見したかのように放送していた」「6種類中4種類は事前に準備してあった」「過去に放送された10回の同様の企画も、全37種類中11種類は仕込みだった」と発覚し、打ち切りとなった。こちらは当時、公式サイトがヤラセを認めたうえで謝罪文を掲載していた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4