■忖度なしの“正論コメント”もたびたびネットニュースに

「池上さんは今でもゴールデンで冠番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)を持っています。また、さんまさんの『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)も相変わらず調子がいい。やはり、単純に笑えるバラエティ番組以上に、視聴者にも学びのある教養バラエティというのはスポンサー含めてウケがいいんです」(前出の制作会社関係者)

 教養バラエティという枠組みなら、広告収入にも直結し、テレビ各局が重視する13~49歳のコア層、ファミリー層にも見てもらいやすい。

「ただ、池上さんの番組までいくと、少々堅くて笑いがあまりない。一方、『ホンマでっか!?TV』を見て、真剣に学んでやろうという視聴者もそれほど多くはないでしょう。そんな中にあって『カズレーザーと学ぶ。』は両番組のちょうど中間に位置するような番組になっていましたね。

 カズさん自身、芸人でありながら『めざまし8』(フジテレビ系)などの情報番組でもコメンテーターを務めていますし、クイズ番組でも大活躍ですからね」(前同)

 公式YouTubeチャンネル『カズレーザーの50点塾』では「見るだけで勉強になる」「聞き流しで覚えられる」動画を公開するなど、カズレーザーはアカデミックなタレントの代表格として知られる。

「また、カズさんは『とくダネ!』(フジテレビ系)の時代からそうでしたが、忖度しない正論コメントがたびたびネットニュースにも取り上げられています。ただ、彼は池上さんのようなジャーナリストではありません。そのため、視聴者も“上から知識を押しつけてくる”とは感じない。カズさんのコメントはお茶の間にも受け入れられやすいんですよね」(同)

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