年長メンバーとして苦楽をともにしてきた橋本の視点から、的確に深川という人物の本質が語られた場面だ。同映像では若月佑美や伊藤万理華らの発言も収められているが、口を揃えて語られるのは深川のやさしさと強さ。ひとつの目標に向かって共に歩んできたメンバーを通して語られる言葉には説得力がある。

 いまや小学生からアイドルとして活動しているケースも少なくない中で、深川が乃木坂46に加入したのは20歳、初めてセンターに立ったのは25歳と決して長いとはいえないアイドルのキャリアを考えたときに、深川のキャリアの歩みは珍しいケースといえる。同時に深川は乃木坂46で最年長メンバーとしてグループを見守ってきた。

 最年長としてキャプテンともセンターとも異なる形でグループを引っ張ってきた深川であるが、そのポジションであるがゆでに悩むこともあった。

『Real Sound』のインタビューでは「オーディションから4年半経って、それこそ生駒(里奈)ちゃんとかが20歳になって「ああ、私が乃木坂46に入ったときの年だ」と気づかされるんです。みんなは10代のときからすごい頑張ってきたんだなって。

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