■品種や炊くときのコツ
まず大事なのは選び方。白米と同様、玄米にも品種があり、当然、味が異なる。
「初めての人は、食感が柔らかくて食べやすい、『ミルキークイーン』『はいごころ』などの“低アミロース米”を選びましょう」(望月氏=以下同)
炊くときにもコツが。
「2~3時間ほど水につけるのもいいですが、もっと手軽なのは、1合につき、一つまみの塩を振ってから炊きましょう。玄米が水をよく吸収するようになり、ふっくらとした炊き上がりに。しかも、苦みを柔らげてくれるんです。もっと苦みを抑えたい人は、1合あたり小さじ1~2杯の日本酒を振りかけて炊くのもオススメです」
また、白米と混ぜて炊くのもオススメだ。モチモチの食感と、米の甘みが加わって食べやすくなる。
「玄米1:白米2が、バランスの良い炊き方です。白米だけのときよりも、水加減をやや多めにしてください。慣れてきたら、白米を減らしましょう」
食べ方にも、ひと工夫。望月氏のイチ押しは、玄米のカレーリゾットだ。
「作り方はとても簡単で、食卓で余ったカレーや、レトルトカレーなどとあえるだけ。スパイスの香りと、カレールーの水分が、玄米の苦みや食感をやわらげ、食欲を促してくれます」
最後に、玄米を余らせたときは保存方法に注意を。
「炊いた玄米を炊飯ジャーで保温すると、ぬか臭さが出てきます。保存するときは、あら熱を取ってから、ラップなどで小分けにして冷凍庫に入れましょう。1食分などにまとめると、次に食べるときも便利です」
少しの工夫で、おいしくなる玄米。食べてノーベル賞を目指そう!?