■アイドル集結のきっかけは“緊急事態宣言”だった

 奄美大島に多数のアイドルが結集している理由には、9月30日に全面解除となった緊急事態宣言が関係しているという。

「それまでグラビア撮影の聖地だった沖縄県も緊急事態宣言の対象になっていました。沖縄県は一時期、人口10万人当たりのコロナの新規感染者数が全国ワーストで、医療体制も本当に逼迫していました」(前出の芸能プロ関係者)

 大人気の離島・宮古島の状況も厳しいものだった。コロナの第5波がピークを迎えていた8月18日、座喜味一幸市長は記者会見で「(宮古島は)世界最悪の感染地域となった」と話し、「宮古島は感染が深刻化している。緊急事態宣言中の来島はやめていただきたい」と強く求める場面があった。

「本島、離島含めてあまりにも厳しい状況で、とても撮影のために沖縄には行けなかったんです」(前同)

 グラビアの聖地・沖縄が使えない――そんなときに目をつけられたのが奄美大島だった。

「奄美大島は鹿児島県ですから、まん延防止等重点措置が適用されていたものの、緊急事態宣言の対象にはなっていなかった。ただ、奄美大島は、東京から行く場合、LCCなどを除けば飛行機代が沖縄よりも割高。そして何より撮影実績がないため、沖縄と違い“取れ高”も予想しづらい。そうした理由で、グラビア関係者の間でも、ロケを不安がる人が多くいました」(前同)

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