■嵐・櫻井翔&『鉄腕ダッシュ』で日テレが圧勝

 2019年7月の参院選まで、『池上彰の選挙ライブ』は民放の選挙特番で4連覇を達成。世帯視聴率が10%や11%を超えることもあり、数年にわたって他局を圧倒していた。

 そんな池上と櫻井は、2015年から『櫻井翔×池上彰 教科書で学べないSP』(日本テレビ系)という特番で共演している。同番組は「戦争」や「災害」など、教科書では学べない社会問題を掘り下げて、池上と櫻井がタッグでわかりやすく解説するという内容だ。

「櫻井さんは嵐の活動休止後、キャスター業にメインにすると言われていましたし、櫻井さん自身も『news zero』(日本テレビ系)の生放送に向けて事前に勉強するなど、キャスターという仕事に真剣に向き合ってきた。いずれは政界進出という声も出るほどですからね。

 そんな櫻井さんが目標にしているジャーナリストの1人が、池上さんでもあったはずです。その目標の人を今回の選挙特番では圧倒したとも言える。それほど、今回の選挙特番は日本テレビが他局を蹴散らす結果になりました」(前出の制作会社関係者)

 現在テレビ各局は世帯視聴率ではなく、13~49歳のコア視聴率を重視している。

「世帯視聴率だけではなく、このコア視聴率でも日本テレビが圧勝だったんです。1部のコア視聴率は6.8%、2部は4.6%でしたからね。これは他局に比べても圧倒的で、NHKを含めても1位だったんです」(前同)

 中学生以下など極端に若い層の多くは選挙特番を見ていないだろうが、選挙権を持つ18歳以上の若年層の多くが日本テレビの選挙特番を見たと言えそうだ。

「嵐の櫻井さんの人気が奏功したとも言えるでしょうが、前の時間帯の番組の影響も大きかったのではないでしょうか。19時台に放送していた『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の31日の世帯視聴率は12.6%、コア視聴率も6.3%と高かったですからね。

鉄腕ダッシュ』を家族そろって見ているような家庭は、そのまま日本テレビで選挙特番を見続けたのではないでしょうか」(制作会社ディレクター)

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