■社会派エピソードと胸キュンが同居の違和感
空に偶然出会った衛が強引に会社を辞めさせ自分の会社に誘うなど、感動的なエピソードだったが、ほかにも、会社の存続をかけたコンペに対する妨害工作や、田中リリカ(志田未来/28)らインターンたちの就職問題、東海林達也(矢本悠馬/31)の引き抜き問題など、今回はエピソードを詰め過ぎた印象が強い。
また、空が衛の手を取り、「好きです。ずっと好きでした」と告白すると、そのやりとりを見ていた優も「僕、衛さんのこと、好きなんだと思います」と告白。だが、胸キュンするどころか“尊敬と愛情を混同してない?”などと、衛がモテまくる説得力の弱さにモヤモヤしてしまった。
社会派なエピソードが盛りだくさんな回だったのに、2人のイケメンの告白エピソードまで入れ込んできたのは、胸キュン目当ての視聴者を意識したのかもしれないが、取り散らかってしまったぶん、衛への告白がしっくりこなくなってしまう弊害となり、視聴率の低下に繋がったのかもしれない。
それでも救いになったのは町田の好演で、視聴者はツイッター上で「やっぱり表現力スゴいなぁ。見ながら私まで苦しくなりました」「まっちーの泣きの演技って本当にスゴい。国宝級スーパーフォトジェニックなのに、震えて涙を浮かべる姿はあまりに弱々しくて正視できない」などと、絶賛の声が相次いでいた。
次回の予告動画では、「急展開の第2章」「物語は1年後の世界へ」というメッセージとともに、1年間の留学から戻ってきた優が登場。成長した優が活躍するらしい。今回の告白の答えは出されるのか、会社の立て直しは進んでいるのか気になるが、実力のある役者は揃っているので、視聴率回復にも期待したいところだ。(ドラマライター/ヤマカワ)