阿蘇山噴火は大地震の予兆!専門家が警鐘を鳴らす「富士山噴火」Xデーの画像
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 10月20日、熊本県東部にある阿蘇山の中岳が、5年ぶりに噴火した。

「不気味な灰色の煙が、上空3500メートルまで上がりました。火砕流が最大1.6キロまで流れ下った他、周辺では火山灰も観測。気象庁は噴火警戒レベルを3の入山規制に引き上げました。20日午後、松野博一官房長官が“岸田首相から人命第一で対応するよう指示を受けた”と発言する一方、25日頃から火山性地震が増えており、政府は再噴火への警戒を強めています」(全国紙社会部記者)

 日本は世界全体の7%、111もの活火山を有する火山大国だ。1991年には雲仙普賢岳(長崎県)、2014年には木曽御嶽山(長野県・岐阜県)が噴火し、大きな被害をもたらした。

 その美しさから、つい忘れがちだが、富士山もまた、活火山の一つ。富士山の異称「芙蓉峰」は、その噴火口の形が芙蓉の花に似ていることからついた名前ともいわれている。

「今回の阿蘇山噴火や16年の熊本地震など、九州や南西諸島の火山・地震活動は、大陸から延びるユーラシアプレートに潜り込もうとするフィリピン海プレートが、ひずみを生んで起こすと考えられています。一方、富士山の噴火は、太平洋プレートがフィリピン海プレートに潜り込もうとしてマグマを形成、それが噴き出すものだと考えられています」(前同)

 災害史に詳しい、立命館大学教授の高橋学氏は、次のように言う。

「東日本大震災は太平洋プレートの活動が引き起こしていますが、それ以降、日本列島の周辺では、地殻変動が活発になっています。最近では10月7日に、首都圏で直下型地震がありました。太平洋プレートの動きはフィリピン海プレートに影響を及ぼしていますから、無関係とは言えません」

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