■後半は一気に物語が進む?

 美人講師・桂先生は黒木と同じぐらい塾生徒やその家族に対する理解と裏読みができている奥深さと、突き放した感じの両極端が同居して素晴らしい。演じる瀧内公美はここ数年、さまざまなドラマでキーマンとして登場し、切れ味が作品ごとに増していて最高! 「ひたすらフツー」を見事に演じている井上真央と、とても良いコンビである。井之頭ボウルでの食事シーンはおいしそうなごはんと2人のボヤキが楽しく、毎回、心待ちにしている。

 今後も黒木の過去、ルトワックと桜花ゼミナールのライバル関係、子どもたちのキャラクター、中学受験に関わる親の葛藤、ネオン街にある地下の塾「STARFISH」の存在など、描かれるべき課題は山積み。後半戦、とりあえず目が離せない。

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