■『バス旅』の帝王を追いかける後進の存在

 戦術などに変化が見られるかもしれない『路線バスで鬼ごっこ』4戦目だが、太川の振る舞いは変わらないだろう。

「『鬼ごっこ』に限らずですが、バス旅において太川は勝利への異常なまでの執念を持っており、そのために度々、“バスハラ”と言えそうなキツい言動があるんです。

 たとえば、7月7日放送の2戦目では、ハマカーン浜谷健司(43)がクライミングのミッションに手こずると、“早くやれよ! 戻ってくるなよ!”と大声でクレーム。9月29日放送の3戦目ではサイコロを振るのにもたついたマテンロウアントニー(31)に、“時間がもったいないと思った”“今出発時間を見ると、早く振っておけよ!”と強く叱責して凹ませる、といった暴君ぶりが見られました。

 また、一方では、“老い”も指摘されています。太川ももう62歳。2戦目ではゴールに向かう途中の千葉駅のバス停で、“おじさんもうダメだ。もうクタクタ”と言ってベンチに座ってしまうといった場面もありました。

 ネットでも“感じ悪すぎ”といった声が上がる暴君ぶりに加えて、老化も顕著になってくると、いよいよ太川の立場も微妙になってくるかもしれませね。“ポスト太川”と思しき存在も出てきていますからね」(芸能記者)

『バス旅』シリーズでは、絶対的な存在である太川を追いかける後進が次々と台頭してきている。

「今回も『路線バスで鬼ごっこ』で熱戦を繰り広げる松本は、太川も“完全に強敵です”と認める存在で、“ポスト太川”の最右翼と言えるでしょう。松本の良いところは、太川と同じく、異常なまでの負けず嫌い。本気で勝ちたいと思っているのが見る側にも伝わってきて、それが番組の盛り上がりにもつながっています。

 また、今回の旅に松本チームとして参加する中澤は、6月9日に放送された『新緑の房総半島ぐる~り一周対決旅』という、『バス旅』シリーズの対決企画のように公共交通機関を使って旅をしながらミッションをこなしてゴールを目指すという新番組で、リーダーを務めました。中澤は、猛ダッシュで移動するなど、元サッカー日本代表の体力を見せつける、アクティブで勢いのあるロケを見せてくれていました。

 こうした後進の突き上げは、番組を制作するテレ東サイドが望んでいることでしょう。還暦越えの太川にいつまでも頼ってはいられない。そしてより若い視聴者も獲得したい。松本や中澤の起用の裏には、太川に代わる“バス旅のニュースター”を作っていきたい、といった思いがあるのではないでしょうか」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4