フルーツ研究家・中野瑞樹「精力といえば肉食のイメージですが…」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕の画像
中野瑞樹

 今回の“あなたに会いたい”は、体を張るフルーツ研究家の中野瑞樹さんです。『マツコの知らない世界』(TBS系)をはじめ、テレビにも多数出演されているので、ご存じの方も多いと思うんですが、12年以上、ほぼ果実だけを食べて生活されているそうなんです。体は大丈夫なの? と心配になっちゃいますが、なんと、中野さんいわく、「フルーツを食べることでアッチも元気になる」とのこと。これは気になります! さっそく、お話を伺いました!

ゆま「あれ? 水はお飲みにならないんですか?」

中野「はい。水分もフルーツからです。この時期はみかんで喉を潤しています」

ゆま「す、すごい。お聞きしたいことが山ほどあるんですが、まずはどうして、フルーツ中心の食生活を送るようになったのか、教えていただけますか」

中野「もともと、私は学生時代に“砂漠の緑化の研究”をしていたんです」

ゆま「砂漠? フルーツと全然関係ないような……」

中野「いえいえ、大ありなんです。世界では、森林伐採や砂漠化などで、北海道と九州を合わせたぐらいの土地の緑が毎年、消失しているんです。当初は砂漠の緑化方法の研究をしていたんですが、次第に緑化ビジネスに興味を持つようになりました。それで、たどり着いたのがフルーツだったわけです」

ゆま「え、どういうことですか」

中野「フルーツは、日本だと嗜好品ですが、世界では毎日の必須食品と認められています。フルーツをもっと食べれば、農家さんが儲かるので、果樹園を広げたくなる。荒れ地が果樹園になれば、樹木が増え、温暖化対策にもなるんです」

ゆま「ふへえ。なんか壮大なお話ですね。ただ、フルーツって糖分も多そうで、食べすぎると、あまり体によくないイメージが……」

中野「ええ。そういう先入観を持たれている方がほとんどだと思います。でも、フルーツの食べすぎについて、人間での長期実験はないんです。だから、私が体を張って、たくさんのフルーツを食べ続けて、検証しようと考えたんです」

ゆま「それで現在13年目。見た目は健康そうですけど、実際はどうなんですか?」

中野「毎年、健康診断を受けていますが、糖尿病でもなければ、脂肪肝でもないし、いたって健康です」

ゆま「なるほど。糖分の取りすぎで体重が増えそうですけど、むしろ、細身でシュッとされていますよね」

中野「体重は落ちました。検証を始めた頃は、70キロほどありましたが、現在は55キロ前後なんです」

ゆま「えー(笑)。それは、ダイエットに最適ですね」

中野「アハハ。だからといって、私のような極端なフルーツ生活はオススメしません。冬場なんて体重が落ちすぎるんです。私は栗などを食べて、体重を維持していますけど、そうした知識がないと危険なんです」

ゆま「さすがにフルーツだけを食べるなんてマネをする人はいないと思いますよ。お肉やスイーツが食べられないのは、つらいですし」

中野「そうですよね。それに、フルーツには塩分がないので、キュウリなどの果実野菜のぬか漬けを食べています。だから、厳密に言うと、“フルーツ中心に、ほぼ果実だけ”なんです」

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