■男性にこそ伝えたいフルーツのすごさ!
ゆま「長年、フルーツ研究をされてきた中野さんだから、なせる技なんですね」
中野「はい。私には先生も師匠もいないので、試行錯誤を続けながら、理想的な果実食を追い求めてます」
ゆま「一日に、どのくらい食べればいいんですか?」
中野「厚生労働省や農林水産省が、健康のために推奨しているのは、一日約200グラムです。でも、今の日本人は平均で一日86グラムぐらいしか食べていない。特に、若い男性が少なくて、わずか二十数グラム。キンカンでいえば、1.5個分です」
ゆま「ええ!? そんなに私たち、フルーツを食べていないんですか……」
中野「はい。それなのに、日本では、なぜか“フルーツは食べすぎるな”という風潮が強いんです」
ゆま「食べすぎどころか、食べなさすぎですよね」
中野「そうなんですよ! ましてや、日本人が不足しがちなビタミンAやビタミンC、カリウム、食物繊維やカロテノイド、ポリフェノールなどの栄養素を、フルーツはたっぷり含んでいるんですよ」
ゆま「ちゃんと食べなきゃですね。実は今回、中野さんは、中高年の男性の皆さんに伝えたいことがあって、この連載に登場してくれたんですよね」
中野「はい。週刊大衆さんといえば、きっと、男性の精力アップにも興味をお持ちだと思いまして」
ゆま「おっしゃる通りです」
中野「それでしたら、ぜひ、フルーツを多めに食べるのがオススメです。自分で言うのもなんですが、フルーツ中心の生活をし始めてから、精力がまったく衰えないんです。今、45歳ですが、10代の頃と、まったく変わりありません(笑)」
ゆま「アハハ。真面目な方だと思っていたら、そういう話もしてくれるんですね。でも、精力アップといえば“肉”とか“ウナギ”といった肉食のイメージが強いんですけど……」
中野「お肉や魚だけじゃないんです。たとえば、スイカ。スイカには、シトルリンと呼ばれるアミノ酸が豊富に含まれています。そして、このシトルリンには血管を広げて、血流を良くする効果があるんです」
ゆま「これは男性の皆さん、聞き捨てなりませんよ!」(次号につづく)
なかのみずき 1976年、和歌山県生まれ。東京大学教員時代に、健康のためにフルーツを食べることが、地球温暖化対策につながる可能性に気づく。2009年には、フルーツの体への影響を調べるため、実験的に、「フルーツ中心に、ほぼ果実だけの食生活」を始め、現在まで続けている。
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