■「アジアの珍しい発酵食品」が世界で受け入れられる日

 そんな中、海外作品に途切れることなく出演している山下が、日本のコンテンツも今後、やり方次第では世界で受け入れられる可能性があるとコメントしたわけっだ。

「“アジアの珍しい発酵食品も慣れたら美味しく感じる”という表現も独特ですけどわかりやすいですよね」(前出の制作会社関係者)

 2019年9月、スペイン・カナリア諸島のテネリフェ島で行われた『The Head』の国際取材会でも山下は「いろんな国から人が集まっていることは、このプロジェクトの強み。その中で自分のアイデンティをしっかり持ちながら、カルチャーを超えた“人のコアな心や感情”を、しっかりとシンプルに伝えることができる現場になっていると思います」と語っていた。

「世界に受け入れられるコンテンツの根幹には“人のコアな心や感情”が必要だということではないでしょうか。加えて、『ラストサムライ』のように日本の歴史、文化面のディテールを出しながらも、スケールの大きさ、ダイナミックな展開がある“ハリウッド映画”として製作された映画は世界でもヒットする。山下さんは海外作品に参加していくうちに身をもってそうしたことを実感していったのでしょうね。

 今後は、海外の一流作品で経験を積んだ山下さんを中心に、また彼が日本の制作現場に経験を還元するような形で、BTSや『イカゲーム』のような世界的グループやコンテンツが日本から生まれるようになればいいですよね」(前同)

 今後は山Pが、日本エンタメ界を引っ張っていく!?

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