■「あぁ、分かったよ。早く終わらせろ早く」と毒も

 準備が遅いカメラマンに「回った? カメラ回った?」「早く回して」「何やんの? 早く」と急かしたうえ、腕をぐるぐる回して急かそうとする動きをみやぞんが「巻かないの!」と注意すると「あぁ、分かったよ。早く終わらせろ早く」と、人形は相変わらず不愛想に返していた。

 みやぞんいわく「不思議なもんで、(僕自身は)まったく思ってない」そうだが、ふだん抑圧された隠れた本音が漏れ出ていたのかもしれない。

「その後、合宿先の長崎県壱岐市で海女さんとウニやアワビを捕獲する企画を行ったんですが、海女さんにオススメされたアワビのツノワタ(内臓)がどうしても口に合わず、“これはうまい……これはね……”と必死に食レポしようとするも無理でティッシュに出してしまう場面がありました。これについても、後日の腹話術で“しりぞんくん”が本音を吐露していました」(専門誌記者)

 みやぞんは「本当に、ああ見えても美味しかったんですよ」とフォローしたが、

「生臭かったんだろ?」「あのな、“好きな人は好き”とか、“ツウ(食通)はこれだ”とか、よく言うだろ。でもあれってよ、元のヤツよりうまいことは絶対にないよな!」

「サンマのハラワタだけを集められてテーブルに出されたら、嬉しいか?」

「(“好き”というみやぞんの返しに睨みつけて)……ウソつけ」 

 と、やはり毒のあるコメントをしていた。

《そうか、いつも人がいいみやぞんだけど、腹話術使えば貴重なみやぞんの毒が聞けるのか。》《しりぞんさんの、何気にダーティな発言がみやぞんとはほど遠くて笑っちゃいました》《しりぞん君が本音を言っていて草wwww》

 と、この企画は大好評だったが、同時に常に笑顔でいるみやぞんの、スタッフや『イッテQ』にため込んでいた不満もよく分かる内容だった。

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