■残り4話でまとめられるのか?

 これに、明葉が「私に聞かないでください」と言い返すと、百瀬は「ですよね。キスしてしまい申し訳ありませんでした」と頭を下げる。すると、明葉は「私が欲しいのは謝罪じゃありません」と言って百瀬のネクタイを引っ張り、「私が一番欲しいのは……」という独白とともにキスをした。

 三者三様の胸キュンキスに、視聴者はツイッター上で「唯斗くんの(未遂)キスは少女漫画のようなドキドキする感じで、百瀬さんからのキスは淡くときめくキュンって感じで、明葉ちゃんからのキスはカッコ良すぎてギュンギュンした」などと、興奮気味の投稿が相次ぎ、大盛りあがりだった。

 前回までの不毛な三角関係に変わり、明葉と百瀬の恋愛にウエイトを置いた内容になったが、残念ながら視聴率はダウンしてしまった。次回予告によると、美晴(倉科カナ/33)に瓜二つのインスタグラマー・香菜が登場し、“偽装妻VS猛禽キラキラ女”という対決が展開するようだ。

 新キャラの登場で刺激的な胸キュン要素が増え、視聴率の回復を期待したいところだが、不安なのは残り4話で明葉と百瀬の恋模様をうまくまとめ、納得の結末が見られるかだ。原作は連載中で結末が出ておらず、今回は主にコミック5巻のエピソードが使われている。

 このまま原作に沿ってエピソードが展開すると、ネタバレになるので詳しくは紹介しないが、コミック6巻前半で明葉と百瀬の生活が激変。後半から、さらなる新キャラが登場し、最新の7巻でも複雑な恋模様が続いていて、まだまだ収まりがつきそうにない。

 ドラマだけ見ているファンも、原作ファンも満足させるためには、そろそろ、ドラマオリジナルの展開が必要になってきそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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