■記念すべき「10周年アニバーサリー」にあった心境の変化

 KAT-TUNでは、2010年7月に赤西仁(37)、2013年9月に田中聖(36)、2016年3月に田口淳之介(35)の3人がそれぞれ脱退した。さらに、証拠不十分で不起訴処分となったものの、2017年5月に田中が大麻取締法違反容疑で逮捕。2019年5月には、田口が大麻取締法違反の疑いで交際相手の小嶺麗奈(41)と共に逮捕され、脱退した3人のうち2人が逮捕されるという衝撃の事件もあった。

「中丸はトークの中で、“それまで中高生の頃から夢に向かって、がむしゃらに頑張ってた中で、みんな同じ気持ちなんだってのが当たり前だったけど、でもなんかさあ、もう分かるよな。そんときに、自分が思ってることはみんなは必ずしも思ってないんだ。人は人なんだな”と、2016年に迎えたデビュー10周年当時に大きな心境の変化があったと語りました。

 さらに、上田も“俺も中丸と同じで、人の気持ち的な意味で10周年がデカかったな”とし、亀梨も“10周年のあの出来事のときに15だったな……15周年をどういうふうに迎えられるようにするか。KAT-TUNに所属する中で、この5年間の大きなテーマであった”と、それぞれ10周年のときについて振り返りました。

 3人とも明確には語りませんでしたが、KAT-TUNの10周年である2016年3月には、田口が脱退するという大きな展開がありました。直後に行なわれたツアーを最後にKAT-TUNは“充電期間”に突入しましたし、10年のアニバーサリーを良い形で迎えることができなかったことが、メンバーの心境に大きな変化を与え、15周年に向けて再度、3人の結束を高めていくことにつながったのでしょうね」(前出の女性誌記者)

 あまりにも激動な時を経てたどり着いた2021年、15周年のアニバーサリーイヤー。KAT-TUNは全国ツアーの開催のほか、15周年を記念した番組『何するカトゥーン?』の放送、そして『紅白』初出場といったおめでたい出来事が続いた。

「グループの半数となるメンバー3人の脱退や、元メンバーから2人も逮捕者が出るなど、KAT-TUNはジャニーズイチ、波乱があったグループと言えるでしょう。そんな彼らが15周年で『紅白』の大舞台に立つ意味は大きいですよね。これまでの茨の道で作り上げてきたグループの強さ、熱い思いを最高のパフォーマンスに変えて、紅白のステージにぶつけてほしいですよね」(前同)

 波瀾万丈のグループ・KAT-TUN。亀梨、中丸、上田の3人は紅白の舞台で、どんな輝きを放ってくれるだろうか――。

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