■見逃し配信は好調! いよいよ最終盤へ

 緋山は障がい者に理解があり協力的ではあるが、どこかで“普通の人”とユキコや森生を区別しているような、イヤな感じの言動が気になる。ただし、同ドラマでは、森生に思いを寄せるハチ子(生見愛瑠/19)も、原作に比べると悪役感が強めだったが、ユキコと森生の思いを理解することで“いい人”になっていった。

 そのためか、視聴者はツイッター上で「当て馬マスター小関裕太参りました! みんなを翻弄しまくってる感、めっちゃワクワクするぅ〜」と、恋のライバル登場を楽しむとともに、「このドラマが緋山くんをただのイヤな当て馬で終わらせてくるとは思えないんだよな」などと、緋山の変化に期待する声も少なくなかった。

 視聴者からの評価が高まっている同ドラマが、今回、視聴率がダウンしてしまったのは、裏で『FNS歌謡祭』(フジテレビ)が放送されことが大きい。そのため、『FNS歌謡祭』をリアルタイムで楽しんでから、『恋です!』を録画や見逃し配信で見た視聴者が多く、ツイッター上での感想投稿にも時間差が見受けられた。

 ドラマのラストでは、全盲の青野(細田佳央太/19)が持っていた白杖が、駅のホームに折れて落ちているシーンがあり、視聴者は「衝撃すぎてこの1週間どないしたらええの? とりあえず青野くんの安否が知りたいよ」などと、青野のことが気になる人が多かった。

 最強の当て馬投入と、青野の事故匂わせで緊張感が増している同ドラマは、原作が連載中のため、ドラマオリジナルの結末を迎えることになるだろう。先が読めない最終話に向けて、ユキコの森生の恋模様が盛り上がりに期待したい。(ドラマライター/ヤマカワ)

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