■「別に」事件を引き起こしたあの女優

 その女優とは、19年11月に麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカ(35)。川口にとって大きな転機となった2020年の大河ドラマ麒麟がくる』の“帰蝶”は、本来は沢尻が起用されており、10話分も撮られていたが、沢尻の逮捕で急きょ川口が起用されて撮り直しになったのは記憶に新しい。

「19年の騒動前に沢尻には、致命的に好感度を下げてしまった“別に騒動”がありました。07年9月29日に主演映画『クローズド・ノート』の舞台あいさつで、金髪のカツラに緑色のヒョウ柄ドレスという奇抜な衣装え登場したうえ、非常に不愛想で、司会の質問に“別に”“特にないです”と答えていた様子が連日ワイドショーで取り上げられ、大バッシングとなってしまったんです」(前出の女性誌記者)

 同年10月4日に『スーパーモーニング』(テレビ朝日)で「あの日の行動ですべてをぶち壊してしまった」と涙ながらに謝罪したものの、世間からは皮肉を込めて「エリカ様」という呼称が完全に定着してしまったほか、一時期は仕事も激減した。

「ただでさえクリーンさが求められるNHKの紅白司会や朝ドラなどを控える川口が、何かのきっかけで沢口の二の舞になってしまわないか、という心配の声もある。

 21年1月~6月のCM出稿状況を基にした『2021上半期タレントCM起用社数ランキング』(日本モニター調べ)を見ても、好感度の高さで知られるサンドウィッチマン綾瀬はるか(36)と同数の8社契約をしているところを見ても、川口への世間のイメージのよさが伝わってくるだけに、反動も大きそうです」(前同)

『麒麟がくる』の恩もあり、NHKと良好な関係を築いている川口。年末の紅白司会を控え、NHKとしては、どうか口には十分に用心して欲しい、と思っているに違いない。

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