■最近でも「あえて劣化させた」美人女優がいた

「八重姫は伊東祐親の三女で、『曽我物語』によると、伊豆に流されていた頼朝と情を通じて、祐親が気づかぬうちに頼朝との間に千鶴御前(千鶴丸)という息子ももうけていた。娘と頼朝の仲を知り激怒した祐親は“源氏の流人を婿にして平家に咎められては大変なことだ”と、郎等を呼び寄せて、まだ3歳だった千鶴丸を簀巻(すまき)にして川に投げ入れ、殺害したと言われています。5月にキャスト発表された際に“善児と一緒に川遊びをいたしましょう”というセリフが紹介されていたこともあり、すでに歴史好きたちは戦々恐々としています」(歴史ライター)

 キャスト発表時、新垣は今回の出演について、

「辛い宿命を抱えながらも心に宿した愛を生涯失うことがなかった、ある意味では秘めた強さを持った女性なのではないかと想像します。諸説あるなか、断片的ではありますが八重の人生を知ったとき微かに胸が震えるような気がしました。

 今作での八重がどのように色付けされるのか楽しみにしています。大河ドラマ、そして三谷幸喜さん脚本の作品への出演は初めてになります。三谷さんが『新しい大河をつくりたい』と会見でおっしゃっていて、どんなことになるのかますます予想もできません。それもすべて楽しみながら真摯に向き合っていけたらと思います」

 と、コメントしていた。

「たとえば21年1月に『その女、ジルバ』(フジテレビ系)で9年ぶりの連ドラ主演を果たした池脇千鶴(39)が番宣に出演した際、あまりにも老け込んでいた、と視聴者を驚かせましたが、3月13日付の『文春オンライン』で関係者が“事前に顔のケアもせず、姿勢も悪くして生活するなど、わざとエイジングした”と証言していて、実際に回を追うごとにどんどん美しい顔に戻っていきました。新垣も、そういう気合を込めた役作りをしているのかもしれません」(前出の女性誌記者)

 星野と結婚したり、所属事務所から一部を残して契約を終了してフリーとなったりと、転換期を迎えている新垣。『鎌倉殿の13人』での、素晴らしい演技に期待したい。

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